icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻1号

1967年01月発行

原著

女子顔面再発性皮膚炎と化粧品

著者: 岡崎薫1 田浦直1 野中薫雄1

所属機関: 1長崎大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.25 - P.31

文献概要

Ⅰ.はじめに
 婦人の顔面に卒然として瘙痒に始まり,潮紅,落屑に終る再発性の皮膚炎について栗原1)2)(1935,1940)が始めて報告して以来,同様の疾患について古賀3)(1937),小森・花谷4)(1939),次いで青島5)の報告があり,青島5)(1940)が始めて女子顔面再発性皮膚炎(皆見,青島)という病名を提唱,後に栗原8)も同意している。その後大原6)(1943)は本症89例を挙げて本症の臨床,病因等について実に詳細な検討を加えた。これにより本症は体系づけられた感があったが,最近になり再び本症の病因,或いは本症と他疾患との異同等について論議されている。
 そこで著者らは本症33例について患者の使用した化粧品の貼布試験を行い,更に皮膚と化粧品のpHの方面よりも多少の検索を行つたのでその結果を報告し,合せて本症の臨床,病因等についても多少考察してみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら