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第18回西日本皮膚科連合地方会 パネルデイスカッションII 皮膚疾患の組織病理学的検討
病理学的立場からみた前癌性疾患と癌との関係
著者: 細川修治1
所属機関: 1山口大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.1011 - P.1013
文献購入ページに移動 癌前駆性疾患と呼ばれるものは周知の如く,経験上長い経過中にしばしば癌化の傾向のある色々の病変の総称であつて決して特徴ある確立された疾患ではない。したがつてこれに含まれる疾患も広く,かつその性状や基源等は全く異なる諸種の病変にわたることは勿論である。皆見座長の解説にもあるように狭義のものは白色角化症,老人性角化腫,色素性乾皮症,広義のものは火傷,レ線皮膚炎,狼瘡などの慢性炎症の基地のあるもの等多数の病変が含まれる訳である。今回提示された症例は極めて広範な病変が包含されているが,これを通覧して癌前駆性疾患から癌化への過程における共通的変化がうかがえるかははなはだ疑問ではあるが,病理形態学的立揚から考察してみたいと思う。
そこでこれら症例を大別すれば次の通りである。
そこでこれら症例を大別すれば次の通りである。
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