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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻11号

1967年10月発行

原著

線状萎縮症の1例—特に成因についての考察

著者: 清水夏江1 松尾聿朗1 中山秀夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1067 - P.1071

文献概要

I.はじめに
 線状萎縮症は妊娠,肥満症,成長期,クッシング症候群,副腎皮質ホルモン長期大量内服,感染症等に際して生ずるとされている。その成因に関しては,従来皮膚の過度伸展という機械的な因子が第一義的に考えられていたが,近年では下垂体一副腎皮質系ホルモンの真皮結合組織に対する影響を重要視するものが多い。
 我々は最近,両側乳房部に放射状に太く長い,赤色線状萎縮を生じた20歳未婚女子の1例を経験した。しかも臨床検査で軽度の副腎皮質機能亢進を認めることが出来たので,本症の成因についての考察を中心にこれを報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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