文献詳細
原著
Chromoblastomycosisの1例
著者: 岡吉郎1 古田島昭五1 塚原叡2 田辺一雄3
所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科学教室 2県立新潟女子短期大学 3厚生連小国病院
ページ範囲:P.1077 - P.1084
文献概要
Chromoblastomycosisは,主として皮膚および皮下組織を侵すが時には内臓にも病変を起すこともある黒色真菌による深在性真菌症である。本症は中南米,北米に多いといわれるが,わが国でもすでに30例以上1)〜39)の報告があり,特に近年その報告数が増加してきている。しかし地域的には関東,東北地方に多く,北陸地方には極めて少ない。私達は本症の新潟県での最初の例を経験したのでこれを報告し,あわせてわが国のこれまでの症例をまとめてみる。
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