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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻11号

1967年10月発行

原著

Angiokeratoma corporis circumscriptum naeviformeについて

著者: 松本維明1 大国剛1 蔭山亮市1

所属機関: 1大阪労災病院皮膚科

ページ範囲:P.1085 - P.1088

文献概要

I.はじめに
 Angiokeratomaに関してはMibelli (1889)11)の記載にはじまりFordyce (1896)5)及びFabry(1898)4)が夫々Angiokeratoma scroti(For-dyce)及びAngiokeratoma corporis diffusumuniversale(Fabry)を報告している。しかしながら本症は前記3者とはやや趣を異にした疾患でFabry(1915)3)により記載されたもので大抵は生れつきに,又遅くとも思春期頃までに主として下肢に偏側性に血管腫様の紅斑又は暗赤色斑が出現し,時の経過とともに,一部は(小)結節様となり,疣贅様の外観を呈する,皮膚面より隆起した暗赤色の出血し易い病変を主体とする疾患である。Fabry(1915)3)以後も本症は記載されることは少いのであるが,それは単なるHaemangiomaの異型として片付けられているためであるのかも知れない。本邦に於ても報告例は少く伊藤8),二見6),岩間9),等の報告が見られる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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