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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻2号

1967年02月発行

文献概要

原著

いわゆるGranuloma teleangiectaticumの軟レ線療法について

著者: 上野賢一1 吉田実夫1 森俊二1 矢尾板英夫1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.159 - P.166

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Ⅰ緒言
 いわゆるGranuloma teleangiectaticumは旧くから,別名Botryomykose, Granulomapyogenicum等の名を以て広く知られ,最近では池田ら1),小林2)の詳細な綜説がある。その病因論,組織像,それに関係する歴史的考察に関しては興味深いものがあるが,これら論文中に詳しく記載されているのでここでは割愛し,従来特に触れられることの少なかつた本症の放射線療法についていささか言及してみたい。
 池田らは本症の治療に,1)雪状炭酸療法,2)電気外科的療法,3)放射線療法及び4)外科的療法の4つがあり,うち1)2)では再発を見ることが多く,4)が最も簡単で確実であるとし,3)放射線療法に関してはデーターに乏しくかつ自験例のない点より言及をさしひかえている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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