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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻3号

1967年03月発行

文献概要

薬剤

皮膚科領域におけるインドメサシンの使用経験

著者: 白取昭1 多田慶介2 西谷錦雄3 波戸東洋男4 嶋崎匡5 佐々木孝雄6 川岸悦郎7 西谷道子7 中村準之助8 小野塚佝9 岩田美恵子9 芝木秀臣10 中根幸雄11 佐藤恒12

所属機関: 1市立札幌病院皮膚科 2函館協会病院皮膚科 3苦小牧王子病院皮泌科 4市立小樽病院皮膚科 5市立札幌病院皮膚科 6国立札幌病院皮膚科 7札幌鉄道病院皮膚科 8札幌北辰病院皮膚科 9札幌斗南病院皮膚科 10市立滝川病院皮膚科 11市立旭川病院皮膚科 12市立釧路病院皮膚科

ページ範囲:P.295 - P.303

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I.まえがき
 インダシン(Indomethacinの商品名)は1963年頃から非ステロイド消炎・鎮痛剤として臨床的に用いられ,主として整形外科領域においてリウマチ性疾患の治療に応用されてその優れた治療成績が相次いで報告されている。そして,それらの報告はいずれも従来のいわゆる抗リウマチ剤であるsalicylate,phenylbutazone,chloro-quineに比し,インダシンの消炎,鎮痛,解熱作用がより優れ,しかもcorticosteroidのごとく重篤な副作用発現の虞れのないことを述べている。かかる薬剤の出現は各科領域において古くから待望されており,皮膚科領域においても例外ではなく,本剤に期待するところが実に大である。
 われわれはこのたび,日本メルク万有株式会社からインダシンの提供をうけ,2,3の皮膚疾患に試用する機会を得,みとむべき効果をおさめたので,その成績について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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