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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻3号

1967年03月発行

随筆

太田正雄教授のこと

著者: 北村包彦1

所属機関: 1東京逓信病院

ページ範囲:P.309 - P.309

文献概要

"……此情勢の下にては何よりも朝聞道夕死可矣と云ふ文句が身にしみ,別に方向を転ぜず,従来の業務及研究を継続いたし居候……"
 これは昭和20年5月東京から長崎の私へ寄せられた故太田正雄教授の葉書で,岩波版の木下杢太郎全集第12巻,書簡の部に収められているものの一齣である。終戦3カ月前これを書かれた心境が偲ばれるが,全集の同じ巻,昭和19, 20年の日記には当時東京での生活が写され,冬の夜,厳しい寒気の中で屡々空襲警報に脅かされたことなどが出ている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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