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特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像
Senear-Usher症候群の電顕的研究
著者: 遠藤秀彦1 相模成一郎1
所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.347 - P.355
文献購入ページに移動I.はじめに
Senear-Usher症候群は,天疱瘡の一型と考えられ,その病理組織学的特徴は,顆粒層あるいは,有棘層上部の,棘融解による水疱形成である。
光学顕微鏡で「棘」といわれる所は,電子顕微鏡におけるTonofilament-Desmosome Complexに相当する。そして,WilgramやBraun-Falcoなどの研究によつて,棘融解を主徴とする一連の天疱瘡群においては,この部分に一次的な変化の生じることが知られている。
Senear-Usher症候群は,天疱瘡の一型と考えられ,その病理組織学的特徴は,顆粒層あるいは,有棘層上部の,棘融解による水疱形成である。
光学顕微鏡で「棘」といわれる所は,電子顕微鏡におけるTonofilament-Desmosome Complexに相当する。そして,WilgramやBraun-Falcoなどの研究によつて,棘融解を主徴とする一連の天疱瘡群においては,この部分に一次的な変化の生じることが知られている。
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