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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻4号

1967年03月発行

文献概要

特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像

上皮性腫瘍の電顕所見

著者: 下田祥由1

所属機関: 1横浜市大医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.387 - P.394

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I.はじめに
 正常人皮膚の超微細構造は諸家の研究によりほぼ判明している1)。各種疾患についても次第に研究され,そのいくつかは報告されている2)3)4)。皮膚腫瘍の超微細構造についても種々報告5)6)7)8)9)があるが今回棘細胞癌,Bowen氏病,Paget氏病の微細構造につき観察し,その相互間の類似性及び相異点に関し若干の知見を得たので報告したい。もちろん正常細胞と腫瘍細胞の対比が非常に困難である現況において各腫瘍間の微細構造の相異に関して論ずることはむつかしいが,おおよその傾向についてある程度の相異を見出した。なお本文中には非常に興味ある所見を呈した移植皮膚癌の微細構造については省略し,その知見については別の機会に譲る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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