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文献概要
特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像
色素性蕁麻疹におけるマスト細胞の微細構造
著者: 堀木学1
所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.403 - P.411
文献購入ページに移動I.はじめに
マスト細胞には好塩基性で異染性の多くの顆粒が存在し,これらにheparin, histamine, seroto—nin等が関与していることが知られている。この顆粒の微細構造に関する論文も散見されるが1)2)3)4)5),形態のもつ生物学的意味づけはもとより,微細像そのものについても一定の説明がなされていない。著者は,色素性蕁麻疹の皮疹を電子顕微鏡で観察したところ,多くのマスト細胞をとらえてその微細構造を知り得た。更に,機械的刺激やCompound 48/80局注の前処置を施したマスト細胞を観察し,マスト細胞の脱顆粒を形態的にとらえたので,ここに報告する。
マスト細胞には好塩基性で異染性の多くの顆粒が存在し,これらにheparin, histamine, seroto—nin等が関与していることが知られている。この顆粒の微細構造に関する論文も散見されるが1)2)3)4)5),形態のもつ生物学的意味づけはもとより,微細像そのものについても一定の説明がなされていない。著者は,色素性蕁麻疹の皮疹を電子顕微鏡で観察したところ,多くのマスト細胞をとらえてその微細構造を知り得た。更に,機械的刺激やCompound 48/80局注の前処置を施したマスト細胞を観察し,マスト細胞の脱顆粒を形態的にとらえたので,ここに報告する。
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