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原著
文献概要
Ⅰ.緒言
伝染性単核球症(腺熱)は発熱,リンパ節腫張及び血液像の変化を3大徴候とする予後良好な伝染性疾患であり,従来主として内科領域で検索の対象となつていたが,近年前記Trias以外に種々の皮疹を併発せる事例の故に,皮膚科領域においても注目されるに至つた。筆者は東大分院皮膚科において,臨床的に本症を疑い,血液学的並びに血清学的検索により本症と確診した1例を経験したので,ここに報告したい。
伝染性単核球症(腺熱)は発熱,リンパ節腫張及び血液像の変化を3大徴候とする予後良好な伝染性疾患であり,従来主として内科領域で検索の対象となつていたが,近年前記Trias以外に種々の皮疹を併発せる事例の故に,皮膚科領域においても注目されるに至つた。筆者は東大分院皮膚科において,臨床的に本症を疑い,血液学的並びに血清学的検索により本症と確診した1例を経験したので,ここに報告したい。
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