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薬剤
代謝性綜合ホルモン剤による尋常性痤瘡の治療
著者: 小谷宜丸1 浜口次生1
所属機関: 1三重県立大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.525 - P.529
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
尋常性痤瘡はその多くは思春期,青年期に生ずるものでAndrews1)によれば約90%にもみとめられるといわれる。したがつて極く軽度のものは生理的のものと考えられ治療の対象とすべきものでもないが皮疹が顕著で治療を要するものも決して少なくはない。
本症の成因より考えればその治療上問題とすべき点は多方面にわたつており,多種の要因が複雑に関連し,就中内分泌の関与するところが極めて大きい。事実本症に対して各種のホルモン剤が有効な場合のあることは諸家により報告されてはいるが各内分泌臓器は互いに関連し調和を保つておりホルモン剤の使用については特に慎重を要する。
尋常性痤瘡はその多くは思春期,青年期に生ずるものでAndrews1)によれば約90%にもみとめられるといわれる。したがつて極く軽度のものは生理的のものと考えられ治療の対象とすべきものでもないが皮疹が顕著で治療を要するものも決して少なくはない。
本症の成因より考えればその治療上問題とすべき点は多方面にわたつており,多種の要因が複雑に関連し,就中内分泌の関与するところが極めて大きい。事実本症に対して各種のホルモン剤が有効な場合のあることは諸家により報告されてはいるが各内分泌臓器は互いに関連し調和を保つておりホルモン剤の使用については特に慎重を要する。
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