icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻6号

1967年05月発行

文献概要

原著

汎発性鞏皮症—特に4症例と本症の皮膚と内臓変化の関係について

著者: 宗像醇12 荻生真章12

所属機関: 1日本医科大学皮膚科教室 2日本医科大学附属第2病院皮膚科

ページ範囲:P.581 - P.589

文献購入ページに移動
I.緒言
 本症の記載は古く,皮膚の硬化という特異な症状のためか,紀元前から本症らしい記載があるという1)。しかし本症が皮膚のみならず内臓諸器官にも変化を伴う系統的な疾患と明確にしたのは,有名なKlemperer等(1942)のいう所謂膠原病という概念の中に含められてからである。その後Goetz2)は本症の臓器変化を詳細に報告した。しかし皮膚病変と内臓変化の関係について詳しく述べたものは少ない。
 我々も最近4例の本症を相次いで経験し,経過を観察中に皮膚変化の進行程度あるいは罹患範囲と種々内臓変化との間には,何等関係なく症状が進行することを経験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?