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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻6号

1967年05月発行

文献概要

検査法

組織化学的検査法

著者: 笹井陽一郎1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.615 - P.623

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 皮膚病変部の病理組織学的検索は,皮膚科学において最も重要な検査方法の1つであり,皮疹の外観のみでは不明の点が,これによつて明らかにされる。しかしながら,病変を動的な面から捉えるためには,かかる組織形態学的検索のみでは不充分で,組織化学的検索が必要である。
 組織化学とは,形態学的の微細構造とその部位に存在する諸種の化学的物質との関係をもとに,生理的の機能状態および病態を研究する学問である。したがつて,普通の組織学における染色などの操作もまた組織化学の一部とみなすこともできるが,組織学における染色は形態学的変化の観察を容易ならしめるためにおこなわれるのに対し,組織化学における染色は化学変化の表現としておこなわれるものといえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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