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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻7号

1967年06月発行

綜説

じんましん

著者: 矢村卓三1

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.657 - P.662

文献概要

 じんましんはかゆみとともに,卒然として,発赤をともなう膨疹としてあらわれ,数分ないし数時間後あとかたもなく消えさる疾患である。すなわち,それは一過性,表在性,限局性浮腫である。
 じんましんの経過を観察するに,多くは局所の皮膚発赤が先行する。それとほとんど同時に局所の瘙痒を訴えてくる。やがて,その部に粟粒大の丘疹状膨疹が「とりはだ」のようにあらわれてくる。この丘疹状膨疹は急速に増大し,あるいは融合して完全なじんましんとなる。皮膚発赤からじんましん完成まで要する時間は1〜5分内外である。かゆみのため掻くと,さらにじんましんの発生は増長され,発赤,膨疹はさらに増大してくる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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