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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻7号

1967年06月発行

原著

手掌の角質増殖型皮膚カンジダ症の2例—ならびに副甲状腺機能低下症(hypoparathyroidism)と表在性カンジダ症との合併に関する文献的考察

著者: 高橋伸也1 三浦隆1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.685 - P.695

文献概要

 皮膚カンジダ症は白癬についで多くみられる皮膚真菌症であるが,その多くは間擦部に限局性発生を示し,手掌,足蹠といつた角質層の厚い皮膚に原発あるいは続発することははなはだ稀である。通常みられる皮膚カンジダ症の症状は,ときに浸軟,糜爛を伴なう落屑性紅斑であつて,浸潤,角化,肥厚を合併することはほとんどない。われわれは,これまでに記載をみない,手掌に原発し,角質増殖性病変を伴なつた皮膚カンジダ症の2例を経験したのでその詳細について報告する。
 なお,そのうちの1例は特発性副甲状腺機能低下症に合併したものであるが,近年この両疾患の合併例が少なからず報告され,両者の因果関係が問題にされている。そこでこのような症例をひろく収集し,この問題について文献的考察をも合せ行なつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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