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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻8号

1967年07月発行

〈原著論文抄録〉

Mucinosis Follicularis,他

著者: 川田陽弘1 上野賢一1 吉田実夫2

所属機関: 1東京大学附属病院分院皮膚科 2東京大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.837 - P.837

文献概要

 16歳男子の症例を報告した。左鼻唇溝のやや外方に2×1.6cm,浸潤せる局面状紅斑が1コ発生,経過観察中,1年半後に願に小豆大,軽く浸潤せる同性質の紅斑が生じた。組織学的に定型的な変化が認められた。フルオシノロン・アセトナイド軟膏により明らかな軽快を示したが完全に消失するに至らず,且つ中止すると元の状態に戻つた。頬の病巣にデルモパン装置,ステップⅢ,1回量100R,3回計300Rにより治癒,また頤の病巣はステップⅡ,1回量75R,計3回225Rの照射により2ヵ月後に略治癒した。本例は基礎代謝率−12%と,正常域の下限界乃至低下を示した,この点を本症の発症病理の面から考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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