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原著
結合織母斑の経験,あわせてその臨床的分類ならびに病理について
著者: 森嶋隆文1 横川千秋1
所属機関: 1日本大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.867 - P.874
文献購入ページに移動 結合織母斑はNaevus elasticus regionismammariae(Lewandowsky)1),Pflastersteinförmige Bindegewebsnaevi(Lipschütz)2),Dystrophie élastique folliculaire thoracique(héréditaire?)(With et Kissmeyer)3),Naevuspseudocoloïde périfolliculaire(Montpellier etLacroix)4)等の名称で報告されてきたが,1926年Gutmann5)によりこの疾患の概念が明確にされ,さきにSachs20)よつて唱えられたBindegewebsnaeviの称呼を用いるに至つて,この名称が一般化するに至つた。本邦にあつては,昭和3年山本6)の本症の単発例の報告をもつて嚆矢とし今日迄23例7)〜19)が報告されているにすぎず,比較的稀な疾患に属するといえる。
最近,著者は限局性鋪石状並びにに限局性斑状とも称すべき所見の結合織母斑を各1例経験したので記載し,併せて本邦に於ける本症の統計的観察並びに本症の疹型について文献的考察を加えたいと思う。
最近,著者は限局性鋪石状並びにに限局性斑状とも称すべき所見の結合織母斑を各1例経験したので記載し,併せて本邦に於ける本症の統計的観察並びに本症の疹型について文献的考察を加えたいと思う。
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