文献詳細
検査法
文献概要
梅毒の診断法としては臨床像,組織像,免疫学的診断法,Diagnose ex juvantibus及び梅毒スピロヘーターの検出がある。梅毒スピロヘーターの検出は原則として患者が顕症である場合のみ用いられる。そして1期2期梅毒にのみ有意義である。3期梅毒や4期梅毒では梅毒スピロヘーターの検出は不能に近いので実地診療上には用いられない。1期2期の顕症梅毒では梅毒スピロヘーターの検出は最も確実な診断法として価値がある。
梅毒の細菌学的,免疫学的診断法としてスピロヘーターの検出に次いで価値のあるものとしてはTPIテストがある。またTPIテストに次いで優秀なFTAがある。FTAはTPIテストより確実性に乏しいといわれる。これはFTAではReiter treponemaに対する抗体と梅毒スピロヘーターに対する抗体両者が同様に螢光染色されるのでFTAの検査では先づReiter proteinで血清を吸収する必要があること(Knoxら1),1963),更にFTAではDysproteinemia殊にRAT陽性などの場合にfalse"positive"のデーターを示す可能性があるからである(Knoxら1)およびWilkinsonら2),1966)。
梅毒の細菌学的,免疫学的診断法としてスピロヘーターの検出に次いで価値のあるものとしてはTPIテストがある。またTPIテストに次いで優秀なFTAがある。FTAはTPIテストより確実性に乏しいといわれる。これはFTAではReiter treponemaに対する抗体と梅毒スピロヘーターに対する抗体両者が同様に螢光染色されるのでFTAの検査では先づReiter proteinで血清を吸収する必要があること(Knoxら1),1963),更にFTAではDysproteinemia殊にRAT陽性などの場合にfalse"positive"のデーターを示す可能性があるからである(Knoxら1)およびWilkinsonら2),1966)。
掲載誌情報