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検査法
梅毒スピロヘーターの検査法
著者: 池田忠世1 野村宏1 山田瑞穂1 松尾隆男1 渡辺進1
所属機関: 1京都大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.901 - P.907
文献購入ページに移動梅毒の細菌学的,免疫学的診断法としてスピロヘーターの検出に次いで価値のあるものとしてはTPIテストがある。またTPIテストに次いで優秀なFTAがある。FTAはTPIテストより確実性に乏しいといわれる。これはFTAではReiter treponemaに対する抗体と梅毒スピロヘーターに対する抗体両者が同様に螢光染色されるのでFTAの検査では先づReiter proteinで血清を吸収する必要があること(Knoxら1),1963),更にFTAではDysproteinemia殊にRAT陽性などの場合にfalse"positive"のデーターを示す可能性があるからである(Knoxら1)およびWilkinsonら2),1966)。
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