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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科21巻9号

1967年08月発行

文献概要

教室紹介

山口大学/岡山大学

著者: 麻上千鳥

所属機関:

ページ範囲:P.914 - P.915

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教室の歴史
 教室は昭和19年山口医学専門学校皮膚泌尿器科教室として発足した時から数えても,ようやく23年で,その歴史は浅い。昭和22年に山口県立医科大学皮膚泌尿器科教室となつているが,この間,初代斉藤忠夫教授は少数精鋭主義と銘打たれ,教室づくりに専念された。聞くところによると教授が赴任された当時は教授御1人の時期もあつたそうで,御苦労の程が察せられる。斉藤教授は昭和38年3月大阪市立大学皮膚科に転勤されたが,その後任として同年4月藤田英輔教授が皮膚泌尿器科教授として赴任された。当時,皮膚泌尿器科の両科を合した実動教室員が僅かに4名であつたが,教授はこの両科を担当しながら,研究に教育に診療にとエネルギッシュに活躍され,教室づくりに情熱をそそがれた。同年10月,藤田教授の働きかけにより,皮膚科泌尿器科の両講座が分離独立され,更に山口地方会も日本皮膚科学会山口地方会と日本泌尿器科学会山口地方会として,それぞれ独自の発展を遂げ得るように分離の実現を見るにいたつた。教授の就任3年日,教室の基礎づくりも漸くその第1期を終つた41年4月,国立山口大学医学部皮膚科教室となつたが,更に本年6月には付属病院の国立移管も終つた。これで,私達の教室は名実共に国立大学皮膚科教室の仲間入りをしたわけであるが,今後は更に他に見られないユニークな特色を有する教室として成長,大成するのが,私達の何よりの願いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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