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原著
弾力線維性仮性黄色腫に続発したElastosis perforansの1例
著者: 中内洋一1 西脇宗一1
所属機関: 1関東中央病院皮膚科
ページ範囲:P.987 - P.994
文献購入ページに移動I.緒言
1952年にLutz1)が21歳男子に見られた頸項部の角化性蛇行性皮疹をKeratosis follicularisserpiginosaとして報告し,更にMiescher2)が1955年に同様症例に詳細な組織学的検討を加え,Elastoma intrapapillare perstans verrucifor-meとして報告して以来,本症は欧米においては数十例の報告例が知られている。本邦においては,1961年に大森,肥田野により第1例が報告されて以来,長島,中村(2例),皆見,一原(1例)船橋,露木(1例),神畠(1例),の諸家により,6例の報告例がみられる**)。
我々も最近典型的な弾力線維性仮性黄色腫に併発したElastosis. Perforansの1例を経験したので,之について報告し,主に弾力線維性仮性黄色腫(以下PXEと約す)との関係について,文献学的考案を加えた。
1952年にLutz1)が21歳男子に見られた頸項部の角化性蛇行性皮疹をKeratosis follicularisserpiginosaとして報告し,更にMiescher2)が1955年に同様症例に詳細な組織学的検討を加え,Elastoma intrapapillare perstans verrucifor-meとして報告して以来,本症は欧米においては数十例の報告例が知られている。本邦においては,1961年に大森,肥田野により第1例が報告されて以来,長島,中村(2例),皆見,一原(1例)船橋,露木(1例),神畠(1例),の諸家により,6例の報告例がみられる**)。
我々も最近典型的な弾力線維性仮性黄色腫に併発したElastosis. Perforansの1例を経験したので,之について報告し,主に弾力線維性仮性黄色腫(以下PXEと約す)との関係について,文献学的考案を加えた。
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