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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻10号

1968年09月発行

文献概要

原著

多発性血管脂肪腫の2例

著者: 浅越博雅1 大森純郎1

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.995 - P.999

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I.緒言
 血管脂肪腫はangiolipoma,vascular lipoma,hemangiolipoma, Lipoma teleangiectaticumなどの名称で呼ばれ,多発性のものは後述するように臨床的,組織学的にかなり特徴がある。Ho-wardら1)の報告によると脂肪腫,血管脂肪腫,血管線維腫など種々の診断がついた1678枚の組織標本に再検討を加えた結果,血管脂肪腫としてよいものが248例もあつたと述べている(但し多発197例,単発21例,不明30例)。それにもかかわらず血管脂肪腫の報告は意外に少なく,本邦ではこれまでに多発性のもの3例2)3)4),単発性のもの1例5)が報告されているにとどまる。そこで最近相次いで経験した多発性血管脂肪腫の2例を追加報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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