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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻11号

1968年10月発行

原著

全身性エリテマトーデスと帯状疱疹

著者: 鷲尾勝1 清水順也1 佐藤良夫1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1069 - P.1076

文献概要

I.はじめに
 全身性エリテマトーデス(以下SLEと略す)に帯状疱疹(以下HZと略す)が合併しやすいことはTuffanelli & Dubois1a),Vachtenheim2),浜口3)らによつて指摘されている。そしてVach-tenheim2),浜口3)はその原因をSLEにおける免疫系の異常に帰している。著者らも最近,2例のSLEにHZが合併し,うち1例がHZの再発を来した例を経験したので(昭和42年,東日本連合地方会にて発表),あらためて当教室の最近11年間のSLE患者についてHZ合併の面より統計的観察をなし,SLEにかなり高率にHZが合併することを確認した。今回はこの統計的観察について述べるとともに,SLEにおけるHZ合併の問題を,HZの発症機転,SLEの免疫系の異常,ステロイドの影響などの面から検討してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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