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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻11号

1968年10月発行

原著

多発性毛嚢々腫症について

著者: 大川原脩介1

所属機関: 1東京医科歯科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.1099 - P.1102

文献概要

I.はじめに
 多発性毛嚢々腫症は,1898年BoselliniによりSteatocystici multiple follicoli pilosebaceiの名称で報告されて以来,Steatocystoma multiplex(Pringle,1899),Sebocystomatosis(Günther,1917),Folliculäre Zysten(Siemens,1923),Gruppierte Retentionsatherome(Bernstein,1931),Ölzysten(Strempel,1931),Maladie polykistique épidermique hérédetaire(Sezary et Lévy-Coblentze,1931)等々の名称で報告されてきた。一方本邦では,1922年駒屋1)が多発性毛嚢々腫症という名称で報告して以来,その発生機序に関する考え方は別として,一般に,この名称がつかわれ多くの報告がなされているが,最近9歳男子の胸骨部より心窩部にかけて多発した毛髪を内蔵する多発性毛嚢々腫症の1例を経験したので,この機会に当科における本症の統計的観察と併せ報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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