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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻12号

1968年11月発行

原著

Pseudoxanthoma elasticumの4例

著者: 島田博光1 園田節也1

所属機関: 1東京医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.1197 - P.1204

文献概要

I.はじめに
 本症は1884年BalzerによりXanthoma ela-sticumとして記載され,後Darier (1896)により真の黄色腫と異なるとしてPseudoxantho-ma elasticum (以下Px-E)と命令されたものである。1929年に至り眼科医Grönbladと皮膚科医StrandbergがPx-Eに眼底のangioidstreakが合併した同一症例を,それぞれ別々に報告した。以来両者の合併例が多く報告され,Grönblad-Strandberg症候群とよばれるようになつた。しかしながら単に眼底のみならず,他の内臓の諸病変,特に血管ないし循環系の障害,骨の変化などをも合併することが明らかにされ,本症が全身系統的疾患であるという考えが強くなつてきた。本邦ではこれに関する高橋1)のすぐれた綜説があるが,最近われわれも本症の4例について全身疾患として若干の検索を試みたので,それについて簡単にのべてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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