文献詳細
特集 第67回日本皮膚科学会総会
シンポジウムⅡ 下腿の炎症性硬結
下腿の炎症性硬結に関する概論
著者: 水野信行1 北郷修1 西田尚史1 石橋康正1 高岩堯1 松橋直2 臼井美津子2 鈴木秀郎3 三上理一郎4
所属機関: 1東京大学医学部皮膚科教室 2東京大学医学部血清学教室 3東京大学医学部中央検査部 4東京大学医学部中尾内科
ページ範囲:P.1311 - P.1323
文献概要
いわゆる炎症性下腿結節症のentityの理解および診断には,(1)臨床および病理像,(2)成立機序,(3)原因,(4)経過および治療に分けて考えてゆくのが便利である。ここで注意すべきことは,同じ臨床あるいは病理像をとるものでも,その原因がちがうことがあることである。たとえば結節性紅斑の滲出性炎は連菌の感染でもおこり,あるいは結核感染,そのほかいろいろの原因でおこりうることである(第1図)。
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