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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻13号

1968年12月発行

特集 第67回日本皮膚科学会総会

シンポジウムⅡ 下腿の炎症性硬結

下腿の炎症性硬結—経過と治療

著者: 三木吉治1 川津智是1 宮川幸子1

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.1369 - P.1378

文献概要

Iはじめに
 下腿に炎症性硬結をきたす疾患のうち,蜂窩織炎,刺虫症,沃度疹など原因の明らかなものを除き結節性動脈周囲炎,結節性紅斑,硬結性紅斑,アナフイラキシー様紫斑(アレルギー性真皮細小血管炎),Weber-Christian脂肪織炎,遊走性血栓性静脈炎などは臨床所見,病理組織学的所見の上から共通点や相似点が多く,鑑別の困難なことが少くない1〜3)。この意味で表題のような症状名による綜合,再検討が提議されてきた4)
 そこで,本研究においてはこれらの疾患を一括して下腿の炎症性硬結として取り扱い,アンケートその他の方法で判明した各症例の経過と臨床像,検査所見,および,治療法を比較検討し,どのような臨床像,所見を呈する症例が治療上の問題例となり得るか,更に,それに対する対策について述べたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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