文献詳細
文献概要
原著
Acanthosis nigricans congenitalisの2例
著者: 南路子1 大原一枝1
所属機関: 1関西医科大学皮膚科教室
ページ範囲:P.145 - P.151
文献購入ページに移動I.はじめに
Acanthosis nigricansは1890年,Pollitzer及びJanovskyが夫々独立に記載したのに始まる比較的稀れな疾患で,(1)好発部位にみられる乳頭様増殖,(2)色素増生,(3)臨床的に著しくなくても組織学的には必ず証明できる角質増殖を3主徴とする1)。
本症は悪性腫瘍との合併率が高いゆえに,皮膚科医のみならず他科の医師によつても注目される疾患の1つであるが,中に悪性腫瘍を合併しない良性の経過をとるもののある事が古くから注目されており,その原因,分類に就てはDarier以来屡々論議されてきた。
Acanthosis nigricansは1890年,Pollitzer及びJanovskyが夫々独立に記載したのに始まる比較的稀れな疾患で,(1)好発部位にみられる乳頭様増殖,(2)色素増生,(3)臨床的に著しくなくても組織学的には必ず証明できる角質増殖を3主徴とする1)。
本症は悪性腫瘍との合併率が高いゆえに,皮膚科医のみならず他科の医師によつても注目される疾患の1つであるが,中に悪性腫瘍を合併しない良性の経過をとるもののある事が古くから注目されており,その原因,分類に就てはDarier以来屡々論議されてきた。
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