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原著
セルローズアセテート膜電気泳動法による水疱液蛋白の分析
著者: 橋本功1 木村瑞雄1 山本欣一1 山内晢1
所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.253 - P.257
文献購入ページに移動従来水疱液の電気泳動的分析法としてはチゼリウス法,濾紙法などが用いられていたが,これらは操作が複雑であること,分離再現性がやや劣ること,比較的大量の試料が必要であること,時間がかかることなどの欠点があつた。近年導入されたセルローズアセテート膜法はこれらの欠点がなく,しかも試料が微量(約0.0004ml)でも充分であるという特長があり,微量の試量しか得られぬことが多い水疱液の分析法としては好適の方法と考えられる。著者らは本法を用いて比較的多数の症例につき水疱液蛋白を分析し得たのでその結果を報告する。
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