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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻3号

1968年03月発行

検査法

脂腺機能検査

著者: 佐藤良夫1 鷲尾勝1 猪股成美1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.277 - P.283

文献概要

I.はじめに
 脂腺機能検査には化学的方法,オスミウム酸を用いて直接あるいは間接に皮脂排出の動態を観察する生理学的方法,組織化学も含む組織学的形態的方法などがある。
 このうち化学的方法は排出皮脂を最も正確に,かつその組成を分析することにより一層精細に脂腺機能の動態を推知できるものとして広く用いられている。しかし脂腺で生成された皮脂は皮表に排出されると,表皮由来あるいは部位によりアポクリン腺由来の脂質と混ずるために,また排出過程や皮表の微生物による影響を受ける。排出皮脂を純粋に採取しえない現在においてはこれらを含めた皮表脂質について検討することになるため,化学的方法には一定の制約がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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