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文献概要
原著
Cutis marmorata teleangiectatica congenitaの1例
著者: 赤井昭1
所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.333 - P.336
文献購入ページに移動I.緒言
Cutis marmorata teleangiectatica conge-nita (以下C.m.t.c.と略す)は1922年Lohuizen1)により稀有な先天性皮膚異常に対し初めて命名されたものである。
以来症例を重ねるうち今日までに本症はその特異な臨床ならびに病理組織学的様相から疾患としての独立性が確認されている。本邦では1963年水野2)の報告が最初と思われる。すなわち彼は初め先天性陥凹性網状紅斑として報告したが,後にその病像が本症に全く一致することから先駆者にならつて診断名をC.m.t.c.と訂正した。以後今日までに本邦における本症の症例報告は数える程しかなく3)−8),原著としての報告は横関,北川7)および浅越8)の2論文をみるにすぎない。そしてまた浅越の記載によれば内外の症例をあわせても30例を数えるにすぎない。
Cutis marmorata teleangiectatica conge-nita (以下C.m.t.c.と略す)は1922年Lohuizen1)により稀有な先天性皮膚異常に対し初めて命名されたものである。
以来症例を重ねるうち今日までに本症はその特異な臨床ならびに病理組織学的様相から疾患としての独立性が確認されている。本邦では1963年水野2)の報告が最初と思われる。すなわち彼は初め先天性陥凹性網状紅斑として報告したが,後にその病像が本症に全く一致することから先駆者にならつて診断名をC.m.t.c.と訂正した。以後今日までに本邦における本症の症例報告は数える程しかなく3)−8),原著としての報告は横関,北川7)および浅越8)の2論文をみるにすぎない。そしてまた浅越の記載によれば内外の症例をあわせても30例を数えるにすぎない。
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