文献詳細
特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像(2)
文献概要
I.はじめに
家族性良性慢性天疱瘡とDarier病,これら両者における共通の病理組織学的所見は表皮層内の棘融解によるラクーネの形成である。棘融解はWilgramら2)4)5)6)のいうように,トノフィラメント・デスモゾーム複合体の崩壊によると思われるが,その際,トノフィラメントとデスモゾームのどちらが先に侵されるかについては問題がある。著者はこの問題点を解明する目的で以下の研究をした。
家族性良性慢性天疱瘡とDarier病,これら両者における共通の病理組織学的所見は表皮層内の棘融解によるラクーネの形成である。棘融解はWilgramら2)4)5)6)のいうように,トノフィラメント・デスモゾーム複合体の崩壊によると思われるが,その際,トノフィラメントとデスモゾームのどちらが先に侵されるかについては問題がある。著者はこの問題点を解明する目的で以下の研究をした。
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