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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻5号

1968年04月発行

特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像(2)

家族性良性慢性天疱瘡の電子顕微鏡的研究,特にAcantholysisとDyskeratosisについて

著者: 諸橋正昭1 佐藤信輔1 佐藤良夫1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.421 - P.428

文献概要

I.緒言
 家族性良性慢性天疱瘡は,病理組織学的には有棘層下部から基底層にかけてのacantholysisによる水疱形成を特徴とする。一般的にacanth-olysisの成因については,細胞間橋に相当するtonofilament-desmosome complexに変化が生じるということが,今までの天疱瘡群に関する一連の電顕的研究1)〜14)によつて観察されているけれども,その真の機序についてはまだ不明である。著者等は家族性良性慢性天疱瘡患者の患部皮膚を電子顕微鏡的に観察し,若干の興味ある知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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