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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻5号

1968年04月発行

特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像(2)

Negative stainingによるeczema vaccinatumとeczema herpeticumのウイルス学的鑑別法

著者: 夜久正治1

所属機関: 1大阪医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.441 - P.444

文献概要

I.はじめに
 日常の臨床において,診断確定のため,ウイルス学的検索が必要な場合が往々ある。いわゆるKaposi's varicelliform eruptionといわれる症状を見た揚合にも,ウイルス学的検索は不可欠で,その病原体がvaccinia virusであることが証明されて,はじめてeczema vaccinatumの診断は確定し,同様に,その病原体がherpessimplex virusであることが証明されて,はじめてeczema herpeticumの診断が確定する。
 病原ウイルスの証明方法には,皮膚病巣から得た疱疹内容のsmear標本又は疱疹内容を接種したrabbit corneaにおける封入体の観察,卵黄嚢膜の接種実験での発育の観察,患者の回復期血清の抗原抗体反応などがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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