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特集 皮膚疾患の電子顕微鏡像(2)
発癌物質DMBA滴下により現われるHairless Mouse皮膚の変化の電子顕微鏡的観察
著者: 辻卓夫1
所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.471 - P.478
文献購入ページに移動I.はじめに
Hairless Mouse (濃色素株)の背部皮膚に発癌物質DMBA (7,12-Dimethyl-Benz〔α〕anthr-acene)の1%溶液を滴下すると,4週以後に斑状の色素性腫瘍および乳嘴様丘疹の発生を見る(第1図)。この色素性腫瘍部の光顕像はBluenevusの像と類似する(第2図)。今回私は電顕的にこの部を観察し,表皮および真皮にそれぞれかなりの変化を見たので報告する。
Hairless Mouse (濃色素株)の背部皮膚に発癌物質DMBA (7,12-Dimethyl-Benz〔α〕anthr-acene)の1%溶液を滴下すると,4週以後に斑状の色素性腫瘍および乳嘴様丘疹の発生を見る(第1図)。この色素性腫瘍部の光顕像はBluenevusの像と類似する(第2図)。今回私は電顕的にこの部を観察し,表皮および真皮にそれぞれかなりの変化を見たので報告する。
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