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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻6号

1968年05月発行

文献概要

原著

爪カンジダ症

著者: 東禹彦1

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.543 - P.552

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I.はじめに
 爪カンジダ症は爪白癬に比べて頻度は低いのであるが,指爪を侵すことが多く,美容上における重要性は爪白癬にいささかも劣るものではない。しかし,カンジダによる爪変形についての記載はSamman1)がやや詳しく記しているのみで,その他の成書2〜5)には極めて僅かしか記されていないのが現状である。このように爪カンジダ症に対する認識はまだ充分とはいえず,本症が他種疾患と誤つて加療され,患者に対して経済的,時間的浪費を強いている例がしばしばみられるのである。それ故に,著者はこの3年間に経験した爪カンジダ症に基づいて,その臨床像,組織像ならびに治療法について報告し,併せて本症の成因について若干の考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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