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検査法
LE現象
著者: 小林敏夫1 石川芳久1
所属機関: 1名古屋大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.585 - P.592
文献購入ページに移動I.はじめに
LE細胞は急性全身性エリテマトーデスに特異的に発現する特殊の形態を呈する細胞である。好中球を主とする貪喰細胞の中にgiemsaやwright染色で紫赤色に染まる大きな均一無構造の類円形封入体を認める細胞である。
最近自己免疫疾患の概念が各科領域で興味をもたれるようになつたが,エリテマトーデスにおいてLE細胞現象を生ずるLE因子も1種の自己抗体で,患者の白血球などの核蛋白(DNA,Histon)に特異的に作用する数種の抗体の混合物(抗核抗体)と考えられている。
LE細胞は急性全身性エリテマトーデスに特異的に発現する特殊の形態を呈する細胞である。好中球を主とする貪喰細胞の中にgiemsaやwright染色で紫赤色に染まる大きな均一無構造の類円形封入体を認める細胞である。
最近自己免疫疾患の概念が各科領域で興味をもたれるようになつたが,エリテマトーデスにおいてLE細胞現象を生ずるLE因子も1種の自己抗体で,患者の白血球などの核蛋白(DNA,Histon)に特異的に作用する数種の抗体の混合物(抗核抗体)と考えられている。
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