icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻6号

1968年05月発行

文献概要

薬剤

緑膿菌感染を伴う難治創に対するカスガマイシンの使用経験

著者: 橋本和夫1

所属機関: 1慶応大学医学部形成外科

ページ範囲:P.601 - P.604

文献購入ページに移動
I.はじめに
 われわれは,日常熱傷,外傷,中間層恵皮部など広大な肉芽創に接することが多いが,その治療中時に緑膿菌の感染をうけ,入院時既に感染状態にある患者も少くなくない。本菌の感染は,良好な肉芽の生育を妨げるのみならず,体液の漏出をきたし,更には敗血症の危険さえはらんでいる。
 しかも日常,我々の使用している消毒剤は緑膿菌には全く無効であり,又一旦創より根絶しても,患者の周囲に残存し無菌的操作をくぐつて再感染を起すなどまことにわずらわしい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?