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文献概要
薬剤
緑膿菌感染を伴う難治創に対するカスガマイシンの使用経験
著者: 橋本和夫1
所属機関: 1慶応大学医学部形成外科
ページ範囲:P.601 - P.604
文献購入ページに移動I.はじめに
われわれは,日常熱傷,外傷,中間層恵皮部など広大な肉芽創に接することが多いが,その治療中時に緑膿菌の感染をうけ,入院時既に感染状態にある患者も少くなくない。本菌の感染は,良好な肉芽の生育を妨げるのみならず,体液の漏出をきたし,更には敗血症の危険さえはらんでいる。
しかも日常,我々の使用している消毒剤は緑膿菌には全く無効であり,又一旦創より根絶しても,患者の周囲に残存し無菌的操作をくぐつて再感染を起すなどまことにわずらわしい。
われわれは,日常熱傷,外傷,中間層恵皮部など広大な肉芽創に接することが多いが,その治療中時に緑膿菌の感染をうけ,入院時既に感染状態にある患者も少くなくない。本菌の感染は,良好な肉芽の生育を妨げるのみならず,体液の漏出をきたし,更には敗血症の危険さえはらんでいる。
しかも日常,我々の使用している消毒剤は緑膿菌には全く無効であり,又一旦創より根絶しても,患者の周囲に残存し無菌的操作をくぐつて再感染を起すなどまことにわずらわしい。
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