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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻7号

1968年06月発行

文献概要

原著

エクリン汗口腫(Eccrine poroma)について

著者: 赤野明之1 三浦祐晶1

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.671 - P.675

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I.はじめに
 エクリン汗口腫(eccrine poroma)は,Pinkusら1)が1956年に足蹠に発生した5例の腫瘍を組織学的に検討して,その腫瘍が表皮内汗管の組織学的特長を有することを見出し,従来基底細胞腫,老人性疣贅の中に含まれていた腫瘍から,表皮内汗管より生じた腫瘍として独立させたものである。その後本症の報告は世界各地から相次ぎ,この腫瘍がまれでないこと,またエクリン汗管は,皮膚腫瘍の発生母地として重視されるべきことを示している。われわれは最近本腫瘍の1例を経験したのでここに記載し,あわせてこの腫瘍について少しく考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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