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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科22巻7号

1968年06月発行

文献概要

原著

汎発性鞏皮症の2剖検例

著者: 野中勇夫1 岡吉郎1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.681 - P.687

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I.緒言
 汎発性鞏皮症は単に皮膚の変化をきたすのみならず,全身諸器官を侵す系統的疾患であり,近時皮膚科のみならず,内科方面でも興味をもたれてきた。内臓諸器官のうちでも,特に心,肺,腎の変化は致命的であり,大多数の症例はこれが原因で死亡する。このうち特に肺における変化はかなり特異であり,最も注目されてきた。私共は最近,本症の発症から死亡まで1年という比較的急性の経過をとつた1例と同じく10年の長い経過をとつた1例を相ついで経験したが,いずれも呼吸器症状が著しく,剖検により肺,心の病変が著明であつた。この2例を報告し若干の考察を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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