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原著
非定型的環状肉芽腫—巨大紅斑を主徴とした汎発型の1例
著者: 真海文雄1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.1019 - P.1023
文献購入ページに移動I.はじめに
環状肉芽腫はFox (1895)により始めて記載され,Crocker (1902)がこれをGranuloma annulareと命名して以来,欧米および本邦において多数の報告がなされ,それほど稀有な疾患ではなくなつてきている。しかしながらその非定型疹に関する報告は本邦,また欧米でも比較的少ない。
筆者は最近,当科外来において巨大な紅斑を主徴とし,汎発性に発生した本症の1例を経験し,その経過を観察しえたので主として非定型疹に関する若干の文献的考察を加え報告する。
環状肉芽腫はFox (1895)により始めて記載され,Crocker (1902)がこれをGranuloma annulareと命名して以来,欧米および本邦において多数の報告がなされ,それほど稀有な疾患ではなくなつてきている。しかしながらその非定型疹に関する報告は本邦,また欧米でも比較的少ない。
筆者は最近,当科外来において巨大な紅斑を主徴とし,汎発性に発生した本症の1例を経験し,その経過を観察しえたので主として非定型疹に関する若干の文献的考察を加え報告する。
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