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綜説
皮膚科領域における非特異エステラーゼの組織化学
著者: 川田陽弘12 森俊二12 林懋3
所属機関: 1東京大学医学部分院皮膚科 2現順天堂大学医学部皮膚科 3東京大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.251 - P.258
文献購入ページに移動健常の皮膚ならびに各種の皮膚病変についての非特異エステラーゼ(nonspecific esterases)の組織化学は既にFindlay6)(1955),Montagna13)(1955),Steigleder-Löffer16)(1956),Steigle-der-Schultis17)(1957),Wells23)(1957),三浦11)(1959,1964),菅原19)(1960)などによつて検討されてきており,またBraun-Falco1)(1956)は角化異常に,田中21)(1958)は脂腺につき本酵素の組織化学を検索している。その後に至り,主としてBraunsteinら3,4)(1958,1962),細田7),Lennertら9)(1962)の研究によつてこの染色法が細網内皮系の細胞の増殖症の観察,診断に有用なことが明らかになつてきた。そこで著者らは最近数年間種々の皮膚皮患について,改めて同酵素の組織化学を検討してみたので,その成績を総括的に報告することにする。
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