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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科23巻3号

1969年03月発行

文献概要

原著

Pachydermopériostose:Syndrome de TOURAINE, SOLENTE et GOLÉ

著者: 加藤友衛1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.275 - P.283

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I.はしがき
 Pachydermoperiostosis (以下p.p.と略す)は,idiopathic hypertrophic osteoarthropathyとも呼ばれているが,肺疾患などに続発するsecondary hypertrophic osteoarthropathyなどと長らく混同されていた疾患である。脳回転状皮膚および太鼓撥指さらに骨膜性の骨新生を特徴的症状とする本症は,Friedreich1)の兄弟例の記載(1868年)以来,疾患概念が混沌としていたため,数多くの異なつた名称で呼ばれていたが,1935年,Touraine, Solente et Golé2)は,それまでの症例を再検討し,"un syndrome ostéoder-mopathique: pachydermie plicaturée avecpachypériostose des extrémités"と命名,独立疾患としての地位を確立させた。それゆえ,syndrome de Touraine, Solente et Goléとも称されている。その後,とくにフランスからの報告が相次いで,症例数が増加するに伴ない注目を惹くようになつて来た。名称に関しては,1948年Vague3)の提唱した"pachydermopériostose"が簡潔かつ正確に概念を表わてしいることから,現在一般的に使用されている。
 しかしながら,本症のすべての症例が完全な臨床像をそなえているわけではなく,Touraine2)らはこれを3型に分類している。すなわち,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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