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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科23巻3号

1969年03月発行

文献概要

原著

汎発性鞏皮症のCRST症候群

著者: 宗像醇1 荻生真章1 高木繁1

所属機関: 1日本医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.303 - P.308

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I.緒言
 本症候群はその名の示すように,subcuta-neuos calcinosis, Raynaud's phenomenon,sclerodactylia,multiple telangiectasiaの4つの症状を有するもので,1964年Winterbauer1)により命名された。ついでCarr等2)(1965年)が7例の本症候群を報告して注目され,その後本邦においても,1967年10月東日本連合地方会において,河村,田島,深田3)が51歳女子例を報告し,最近では,前田等4)が症例報告とともに詳しく綜説を述べ,本症を鞏皮症の良性の1亜型とし,上記症状は共通基盤の上に発生して密接な相互関係をもつものと推論した。その他,前田5)はその第2例目において,又本間6)もそれらしきものを認めたと述べている。又河村等7)は,昭和17年原田がこの4症状をもつた1例を既に報告していることを指摘している。今後このような症例は増えるものと思われるが,最近我々も上記症状を伴つた1例を経験したので報告するとともに多少の考えを述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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