icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科23巻6号

1969年06月発行

原著

老人性角化症,皮角,有棘細胞癌および脂漏性角化症の合併せる1例

著者: 辻卓夫1 須貝哲郎1 浜田稔夫1

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.601 - P.606

文献概要

I.はじめに
 老人性角化症は,1869年Neumannが初めて記載し,以後Dubreuilh1),Freudenthal2)により脂漏性角化症から分離独立された希なる疾患で,癌前駆症(precancerous dermatosis)の1つと考えられている。本症をLever3)は1/2度の有棘細胞癌であるとし,その悪性化は20〜25%に達するという。一方皮角の多くは,その組織像より老人性角化症の増殖型の中に含有されている。
 以上のごとく,老人性角化症は皮角,有棘細胞癌と密接な関係があり,一方脂漏性角化症との鑑別も必ずしも容易ではない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら