文献詳細
文献概要
原著
Dubreuilh黒皮症について
著者: 石川謹也12
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室 2中野総合病院皮膚科
ページ範囲:P.693 - P.698
文献購入ページに移動I.緒言
Hutchinson1)〜3)(1890)の記載に始まり,次いでDubreuilh4)(1912)の詳細な論文に基づく本症はその後Miescher5)6)(1932,1936)により研究されたが,今日欧米において特に注目されており,その報告多く,又,三島7)〜11)の新しい見解に基づく業績が数多く見られる。一方,本邦においては本症は上野12)(昭和34年)により観察され,次いで久木田13)〜15)(昭和35年)により黒色癌前駆症の名称のもとに報告され,以来その症例が増えつつある16)〜25)。
最近,著者も悪性化像を件なえる本症と思われる1例を経験したので報告する。
Hutchinson1)〜3)(1890)の記載に始まり,次いでDubreuilh4)(1912)の詳細な論文に基づく本症はその後Miescher5)6)(1932,1936)により研究されたが,今日欧米において特に注目されており,その報告多く,又,三島7)〜11)の新しい見解に基づく業績が数多く見られる。一方,本邦においては本症は上野12)(昭和34年)により観察され,次いで久木田13)〜15)(昭和35年)により黒色癌前駆症の名称のもとに報告され,以来その症例が増えつつある16)〜25)。
最近,著者も悪性化像を件なえる本症と思われる1例を経験したので報告する。
掲載誌情報