文献詳細
原著
文献概要
I.緒言
悪性黒色腫は色素性母斑,黒色癌前駆症および正常皮膚より発生するが1),このなかで黒色癌前駆症から発展した悪性黒色腫の予後は比較的良好である1)〜6)。しかし黒色癌前駆症がその好発部位である顔面と異つた部位に生じた場合は,悪性黒色腫の発生は急速で予後はかならずしも良好でない7)。
我々がここに報告する症例は56歳の女性で,初診時すでに外陰部に黒色癌前駆症より発生した悪性黒色腫と肺転移巣が認められ,その後急激な経過を辿り脳内転移により死亡した1例である。
悪性黒色腫は色素性母斑,黒色癌前駆症および正常皮膚より発生するが1),このなかで黒色癌前駆症から発展した悪性黒色腫の予後は比較的良好である1)〜6)。しかし黒色癌前駆症がその好発部位である顔面と異つた部位に生じた場合は,悪性黒色腫の発生は急速で予後はかならずしも良好でない7)。
我々がここに報告する症例は56歳の女性で,初診時すでに外陰部に黒色癌前駆症より発生した悪性黒色腫と肺転移巣が認められ,その後急激な経過を辿り脳内転移により死亡した1例である。
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