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原著
Osler病の1例
著者: 南春恵1 辻本恵子1 山田統正1 田島正和1 川口良人2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科教室 2東京慈恵会医科大学上田内科
ページ範囲:P.905 - P.910
文献購入ページに移動Osler病(遺伝性出血性血管拡張症)は1901年にOsler1)が報告して以来,1つの確立された疾患とされている。その主要症状は多発性毛細血管拡張症と出血傾向で家族的に発生するとされている。
本邦においては昭和17年に大久保2)の報告以来,およそ22家系に見られるにすぎない。最近,Osler病の3主徴(①多発性毛細血管拡張,②出血傾向,③家族的発生)を有する15歳,女子の例を経験したのでここに報告する。
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