文献詳細
文献概要
原著
汎発性環状肉芽腫の1例
著者: 三宅一夫1 近藤湘子1
所属機関: 1国立東京第2病院皮膚科
ページ範囲:P.911 - P.915
文献購入ページに移動I.はじめに
環状肉芽腫Granuloma annulareは1895年Foxによって第1例が報告されて以来,欧米および本邦においてかなり多数の報告に接することが出来る。しかるにその汎発例(汎発性環状肉芽腫generalized granuloma annulare)は極めて稀有であり,最近の藤沢1)の報告によると本邦における123例の環状肉芽腫中わずか5例が認められるにすぎないという。我々は最近本症の1例を経験したので,若干の文献的考察とともに報告する。
環状肉芽腫Granuloma annulareは1895年Foxによって第1例が報告されて以来,欧米および本邦においてかなり多数の報告に接することが出来る。しかるにその汎発例(汎発性環状肉芽腫generalized granuloma annulare)は極めて稀有であり,最近の藤沢1)の報告によると本邦における123例の環状肉芽腫中わずか5例が認められるにすぎないという。我々は最近本症の1例を経験したので,若干の文献的考察とともに報告する。
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